連帯経済情報@日本語

Archive for the ‘マイクロクレジット’ Category

さて、朝日新聞のサイトで、ブラジルの連帯経済について紹介されていますので、こちらでお伝えしたいと思います。

http://globe.asahi.com/feature/2017020100012.html

必ずしも連帯経済礼賛的な記事ではありませんが、ブラジルの現状がよくわかるということで、ご参考になれば幸いです。


		
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さて、スペインのバルセロナ市役所が市内における社会的連帯経済の概況について詳細な報告書を刊行しましたので、お知らせしたいと思います。こちらからダウンロードできます(カタルーニャ語)

同報告書は、主に分野別(労働者協同組合、サービス協同組合、消費者協同組合、住宅協同組合、教育協同組合、労働者持株会社、共済組合、社会的包摂企業、倫理金融、公共施設の市民管理、有機農産物の消費グループ、地域通貨や時間銀行、市民農園)、そして地区ごとに概況が紹介されています。何かのご参考になれば幸いです。

さて、マイクロクレジット業務や地域通貨の発行に加えて各種研修活動などを行っているブラジルのコミュニティバンクの運営者へのインタビュー(英語)をご紹介したいと思います。

http://www.reconomy.org/community-currencies-in-brazil-interview/

ブラジルは貧しい人が多い国ですが、そういう貧しい人が住む地区で住民組織の手によりコミュニティバンクが立ち上がり、地域住民の生活向上のためにさまざまな活動を行っています。ただ、ブラジルの連帯経済関係の情報は基本的にポルトガル語でしか得られないため、この英語資料はかなり 貴重なものだと言えます。多少長いですが、英語の文章自体は読みやすいものですので、英語がある程度分かる方はご覧いただけると幸いです。

さて、ブラジル最大のコミュニティバンクで、地域通貨も発行しているパルマス銀行(北東部セアラ州の州都フォルタレザ市)は、地域住民が主体 となって運営するマイクロクレジットおよび地域通貨の事例として世界的に注目されていますが、その2012年報告書がオンラインで刊行されましたので、ご紹介した いと思います。

http://www.inovacaoparainclusao.com/uploads/4/2/2/8/4228830/relatrio_do_instituto_palmas_12.2.pdf (ポルトガル語)

同銀行は、フォルタレザ市内でも元スラム街で今でも比較的低所得者層が多 く住むパルメイラス地区で1998年に設立され(今年で15周年)、 2002年からは 地域通貨も発行していますが、この事例はブラジル国内外で注目されています。 来年はブラジルはFIFAワールドカップ(サッ カー)の開催国となりますが、この際に世界中から訪れるサポーターや新聞記者などに対してパルマス銀行を紹介し、サッカー以外のブラジルという側 面を紹介する予定です。実際、1月には元ブラジル代表のロナルドが、FIFAの事務局長とともにパルマス銀行を訪れており、同銀行への観光客の誘致を推進することで合意しています。また、現在では同様の銀行がブラジル各地に103箇所存在しています。

以下、この報告書の内容の要約です。

  • 昨年の受賞: 米国ニューヨークのコロンビア大学が開催した社会的イノベー ションおよび開発会議において、パルマス銀行の創設者ジョアキン・メロが基調講演(3月)、ドイツ・オーバーハウゼンでパルマス銀行の実践を創設すべくパルマス銀行関係者が訪独講演(4月)、サンドラ・マガリャインス(ジョアキン・メロの妻 で彼女自身もパルマス銀行の発展に多大な貢献)が地元セアラ州議会より表彰(8月)。
  • 主要業務: 地域通貨パルマの発行と管理、マイクロクレジット(50レアル (約2480円)~1万5000レアル(約74万5000円))、パルマ保険(死亡・事故保険)、銀行支店業務(大手銀行が地域内にないため、ボルサ・ファミリア(貧困家庭向けにブラジル政府が提供している子育て支援基金)や年金の受給などの 銀行サービスを提供)、携帯電話による支払い、連帯市場(地区内で生産された商品を販売するイベント、月2回開催)、各種研修など。
  • その他取り組み: コミュニティカウンセラー養成講座、バチ・パルマス(地元のバンド)キャンペーン、ファッションアカデミー(同地区には服飾関係の零細業者が多い)、地域社会経済フォーラム(地域の経済や社会の問題を住民レベルで検討する集まり)、パルマトゥル(パルマス銀行の取り組みを国内外の視察者に紹介、簡素な宿もある)
  • ELASプロジェクト(elasとはポルトガル語で彼女たちという意味): 女性の起業支援プログラム。各種研修、マイクロクレジット、共同購入による仕入れ価格の削減など。
  • パルマスラボ: 2012年に創設された研究所。ITを活用して地域内、あるいは同様のコミュニティバンク間での連絡を緊密化。
  • 指標マトリックス: サンパウロ大学および米国コロンビア大学と共同で、コ ミュニティバンクの戦略評価のための指標を作成。
  • セアラグルメフェスティバル: 高級ホテルやレストランで料理している人たちは、大部分が郊外の庶民地区に在住しているため、グルメフェスティバルで観 光客を郊外に呼び込み。

また、以下は2012年の統計データです。

  • 融資総額: 366万0991.97レアル(約1億8200万円)
  • 生産ローン融資案件数: 4479件
  • 保険対象となっている家族数: 2213家族
  • 連帯市開催回数: 18
  • 消費ローン: 230件、4万パルマ(約199万円)が流通
  • 各種研修プログラム参加者総数: 2291名

なお、23ページには2008年以降の融資総額の変遷が掲載されています。2011 年度と比べると融資案件数は減っていますが、その一方で融 資総額は増えていることから、比較的大型の融資案件が増えていることがわかります。

以上、ご参考になれば幸いです。



    • 鶴岡達也: 初めましてこんにちは。 たまたまこちらの記事にたどり着いたのですが、地域通貨の国際大会が行われたと知
    • トラネコ (@Toraneko280): 政治が無策でも世界は手を差し伸べてくれる。大航海時代を開いたポルトガルは不思議に日本的な部分が有る。
    • ほんだ さちよ: すごくおもしろい企画ですね。わたしはベルギー在住ですが、ベルギーでも農業という形で受け入れてくれると