連帯経済情報@日本語

スペイン・カタルーニャの総合協同組合

Posted on: 11月 6, 2011

スペインのカタルーニャ地方では、昨年初めから総合協同組合(cooperativa integral、Integral cooperative)という取り組みが生まれています。これは、生産者協同組合と消費者協同組合の両方の側面を持つ協同組合を作るというもので、これにより私たちの生活の中で可能な部分を、資本主義的ではない経済によって賄ってゆこうというものです。この総合協同組合の主要推進者の一人であるディダック・コスタ(Didac Costa)へのインタビューがスペインの連帯経済サイトに紹介されましたので、概要を紹介したいと思います。

彼はブラジルに長年滞在し、現地の連帯経済運動をよく知っている立場から、地元カタルーニャ(*)でもこれを実践しようと考え続けていましたが、その具体的な運動として総合協同組合を推進しています。

(*)カタルーニャとは、スペイン北東部、バルセロナ市を中心とする地方を指します。現在政治的にはスペインを構成する17の自治州のうちの1つですが、スペインよりもカタルーニャに対する自己意識が非常に強く、「おれたちはカタルーニャ人だ、スペイン人ではない」という表現をよく使います。実際、連帯経済の世界的ネットワークであるRIPESS(リペスと発音)の欧州支部にも、スペイン全国のネットワークREAS(レアスと発音)とは別に、カタルーニャのネットワークXarxa(シャルシャと発音)が参加している状態です。

現在カタルーニャでは、昔の工業団地跡を再利用する形で、この総合協同組合が立ち上がりつつあります。ここでは昔、川沿いの立地を生かして水力発電を行い、繊維産業を発達させ、そこに労働者を住まわせていたのですが、同協同組合ではこの土地を買い取り、土地や建物などを共有して生活を行おうというのが、総合協同組合の事業の一つです。工場用地については割安で組合員に貸し出し、そこで組合員が環境にやさしい産業を興してゆくわけです。また、このような形で集まることで、たとえばプリンタなど常に使うわけではない機械類を共有し、経費削減をすることもできるわけです。

もちろん、総合協同組合の活動は、生産にとどまりません。教育、ベーシックインカム、エコショップ、共同購入(日本の消費者生協を真似ている)、文化活動、研修など、さまざまなものが含まれます。また、月6ユーロ(約700円)の会費を納めると同額の社会的通貨(地域通貨)が得られ、これで総合協同組合に加盟している農家などから食品などを買うことができます。

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  • 鶴岡達也: 初めましてこんにちは。 たまたまこちらの記事にたどり着いたのですが、地域通貨の国際大会が行われたと知
  • トラネコ (@Toraneko280): 政治が無策でも世界は手を差し伸べてくれる。大航海時代を開いたポルトガルは不思議に日本的な部分が有る。
  • ほんだ さちよ: すごくおもしろい企画ですね。わたしはベルギー在住ですが、ベルギーでも農業という形で受け入れてくれると
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